【レビュー】美麗なフォルム。圧倒的書きやすさ。至極の一本。【カキモリ ローラーボールペン】
少し値段が高いので購入を躊躇っていましたが、届いた商品を見てそんな気持ちは吹き飛びました。
最ッ高にカッコイイですね。
今回はオリジナル顔料インクも合わせて購入したので、こちら2つの商品についてレビューしていきたいと思います。
学生さんには少し高額かもしれませんが、勉強が捗ると思うので個人的にはイチオシですし、社会人の方も場所を選ばずに使うことができる汎用性の高いボールペンなのでこだわりの一本を持ちたいという方には非常にオススメです。
その他「文房具や持ち物には拘りたい」、「お気に入りの1本を大切に使いたい」、「大切な人へのプレゼントに」と考えている方など、色々な人に心からおすすめできる商品です。
※あくまで個人の感想・レビューになります。購入は自己責任でお願いします。
購入に至った経緯
僕は普段安いボールペンを一本だけカバンに突っ込んで、メモを取ったり思考を整理したりするのによく使っていました。
しかし、安いボールペンだと何本買ってもすぐに失くしてしまい、必要なときにボールペンが無いなんてこともしばしば。失くしては買い換えるというのも、罪悪感を感じるのであまり心地の良いものではありません。
この負のループを脱却すべく、相棒となるような一本を大事に使おうと決意。そんな中出会ったのがこのボールペンでした。
出会いはYoutubeの紹介動画。
▼出会いをくれたSeaserさんの紹介動画▼
その綺麗なボディと、万年筆のインクが使えるという特徴に惹かれてカキモリさんのHPに飛んで行きました。
ローラーボールペン ¥2,200(税込)と顔料インク ¥1,760(税込)に送料 ¥650を合わせて¥4,610。
正直「少し高いな…」と思いました。
(個人的に大手オンラインショップに販売が無いという点も購入に踏み切りづらい要因でした。ポイント等が付き辛いので。)
しかし、作り込まれ統一されたHPや、美しい商品の数々を見れば見るほど物欲が掻き立てられ、その魅力に惹きこまれてしまいました。
お洒落でありながら派手すぎない素朴な雰囲気がたまらず、ここの文房具を使ってカキモリの良さをオタク面して語りたいと気付いたら思っていました。怖いですね。
そんなことがありながら、気付いたら前回の記事を書いていたという経緯です。
▼紹介記事を書かせて頂いた前回の記事▼
そしてこのタイミングで我慢ができなくなり購入に至りました。
外観
包装から見ていきましょう。
ローラーボールペンの方は無難な印象ですが、インクボトルは包装もお洒落でかっこいいですね。
それでは開封。
まずはご覧いただきましょう。
どちらもカキモリさんの純正の商品だけあって、どこか統一感を感じます。
ローラーボールペンから詳しく見ていきましょう。
こちらは開けてすぐに撮影した写真。
まだインクも充填していません。
クリアなボディがアーティスティックで独特な雰囲気を醸し出しています。
キャップには控えめにカキモリのロゴが付してあります。
シンプルなデザインを大きなデザインのロゴが壊してしまうことがよくありますが、こちらは主張しすぎないデザインで良いですね。
細めの黒字もクリアなボディにマッチしていると思います。
キャップの先端にはペン先の乾燥を防ぐ為でしょうか、シリコン素材のカバーが内臓されています。少し見た目を損ないますが機能的に仕方ないのかもしれません。
グリップ部分です。
ペンのグリップ部分には2つの窪みが施してあります。
これはペンを持つときに人差し指と親指を置く為の窪みでしょう。非常に持ちやすいです。
ただこのグリップ部分のラバーは指紋などの汚れが結構目立つので、定期的に拭いた方が綺麗に使用することができると思います。
次にインクボトル。
インクボトルもデザインに拘っており、中のインクが宙に浮いているかのような作りになっています。使うのが勿体ないほど綺麗です。
一円玉と比べてみると結構小さいサイズ感なのが伝わるかと思います。
個人的にはインクボトルは思っていたよりも小さいなと感じました。
良い感じのサイズ感で、机の上に飾っていても派手になりすぎず小気味いい空間を演出してくれています。
使っていない間もインテリアとして活躍してくれそうです。ラベルも程よくヴィンテージ感が漂っていて素敵ですね。
インクの色ですが、今回は"PIANO"という黒に近い色を選びました。
この一本で様々な場面をカバーしたいと思っていたので無難な黒にしました。
実際に手に取ってみると少し青っぽい?感じがします。
少し紫がかっているように見えました。
ここまで散々書いてきましたが、見た目は本当に大満足です。
どの角度から見てもそのお洒落さが隠し切れません。
高級すぎない見た目なのでどんな場面でも心置きなく使えそうで、こちらもポイントが高いと感じました。
使い方
こちらのローラーボールペン最大の特徴であるコンバーターの使い方を確認してみようと思います。
動画で見てみたい方は、Youtubeの方に動画が上がっているのでぜひ確認してみてください。
▼コンバーター吸引方法▼
ローラーボールペンの包装紙に説明書が記載されています。
インクボトルにも注意書きが入っているのでよく確認してから作業を行いましょう。
まずボールペンをバラバラにします。
全部で4つの部品で構成されています。
画像1番右に見えているコンバーターにインクを詰めていきます。
インクボトルは沈殿が生じるみたいなので、使用前によく振るのを忘れ内容にしましょう。
次にコンバーターの頭を回して、吸引部分が最も下に来るようにします。
準備が完了したコンバーターをインクに浸します。
先がインクに浸っているのを確認したら、頭を回してインクを吸引します。
吸引し終えたら余分なインクを拭き取ります。
このときコンバーターを下に向けて拭き取るとインクが流出してしまう可能性があるので気をつけましょう。逆さまにするのが何となく怖くて、下向きのまま拭き取ったらインクを結構無駄にしてしまいました。
インクが充填できたらコンバーターをまっすぐペン先に差し込みます。
コンバーターはまっすぐであれば力を加えても破損する可能性は低いそうですが、回し入れると先端が破損する恐れがあるみたいなので気をつけて下さい。
ここが緩むと鞄の中がインク塗れになりそうなので入念に押し込みました。
きちんとハマった感触などはないので少し怖いですが、インク漏れもないみたいなのでしっかりとハマってくれたみたいです。
コンバーターを差し込むと表面張力でペン先にインクが流れていくのが確認できます。
システマチックでカッコイイ。
最後にパーツを全部付け直して完成です。
黒いインクが入るとクリアボディが活かされて、より一層引き締まって見えますね。
書き始めるまでに時間はそんなに掛からず、3分後ぐらいには問題なく書くことができました。
中のコンバーターがきちんとハマっているのかが少し心配ですが、今のところ使っていて漏れたりしたこともないので大丈夫そうです。
カチッという音がするなど配慮があると、尚使いやすいのかなと思いました。
コンバーターが外れた時のことは想像するだけで恐ろしいので…。
コンバーターが届かなくなった後でも、困らずにインク補充が行えます。
ちなみに不器用な人がこの作業をすると若干手が汚れます。参考までに。
洗ったらすぐに落ちてくれました。
書いてみた
実際にインクを充填したローラーボールペンを使って書いてみました。
用紙はいつも使っている無印良品のリングノートです。
実際に書いてみた文字がこちらになります。
水性ボールペンは初めて使いましたが、想像以上に滑らかな書き心地で驚きました。
ペン先が触れるだけでインクが出てくるので、筆圧はほとんど不要。非常に楽に書き続けることができます。
逆にテンポよく書いていかないと滲んでしまうので、ゆっくりじっくり書きたいという人には不向きかもしれません。イメージとしては油性のボールペンよりもマジックペンに近い感じでしょうか。
油性ボールペンとの質感の違いは以下の通りです。
右側は裏から撮影した写真になります。裏写り具合が見て取れると思います。
実際に書いてみるとインク単体の時に感じた青みは全く気になりません。真っ黒です。
水性インクは流石の滑らかさで、油性ボールペンに頻見されるような書き始めの擦れは全く見られません。
また、筆圧もほとんど必要ないので油性のボールペンのような書き跡が残ることもありませんでした。
しかし、ローラーボールペンは0.5mmのペン先を使ってもご覧のように結構な太めの字になります。書いた後に若干滲んで太くなるイメージです。
(もしかしたら使っている紙の影響もあるかもしれません。)
僕は細かい字よりもはっきりした文字が好みなので太い字は気に入っていますが、ここは使う人の好みが別れるかもしれません。
これはあくまで予想ですが0.7mmのペン先だと文字を書くのはかなり難しそうだと思いました。イラストを書いたりするのに使うのでしょうか?
さらに画像を見て頂くと分かりますが水性インクの方が色写りがしやすいですね。
用紙の両面に文字を書くと少し見辛いかもしれません。
ご覧のように水性インクと油性インクかは一長一短なので、使う人の好みに合わせるのが1番だと思います。
個人的にはペン先の引っ掛かりもなく、非常に滑らかにスラスラと書くことができるこの書き心地はとても気に入りました。ペン自体が軽く取り回しが良いのも楽に書くことができる要因なのかもしれません。
僕は書いたメモ等はiPhoneでスキャンしてデータ保存しているので、裏写りもほとんど気になっていません。
ちなみに滲むなどと書きましたが、インクの乾きは非常に早いので擦れて伸びたりすることはありません。
お問い合わせフォームから尋ねたのですが、カキモリさんの顔料インクは感光性・耐水性を備えていて、色の条件さえクリアすれば公的文書にも問題なく使えるそうです(PianoやSlumberは条件をクリアしやすい色になっているとのことです)。
なので普段使いする上で困ることはほとんどないのかなと思っています。
実際に記入後に擦ってみても伸びたりすることは全くありませんでした。
まとめ
購入前は「ボールペン1本に¥5,000は高すぎる」と思っていましたが、いざ買ってみると大満足でコスパは決して悪くない商品だと思いました。
もちろん使用用途によっては他のインクが最適な場面もあると思いますが、それを補ってあまりあるデザイン性、滑らかな書き心地など、魅力が沢山詰まった素晴らしい商品だと感じました。
「文字を書くのが楽しくなり自然とボールペンに手が伸びてしまう」
まさにカキモリさんの理念にピッタリのボールペンだと思いました。
次回はPiano以外の色にも触れてみたい所です。
※この後少しネタバレ要素を含みます
最後に商品の包装にも触れたいと思います。
佐川の宅急便で購入後2日で到着しました。とても早い対応でありがたい。
はやる気持ちで箱を開けたら、またしても驚かされてしまいました。
素敵すぎますね。
些細なことかもしれませんが、商品の梱包まで拘り抜くその心意気。最高です。
完全に虜にされてしまいました。
近いうちに蔵前のお店の方にも足を運んでみたいですね。
これからローラーボールペンを長く大事に使っていこうと思います。
商品URL
カキモリ ローラーボールペン
カキモリ顔料インク Piano