【レビュー】変形する3wayビジネスバッグ。新感覚のスタイリッシュさ。【HILLSIDE MERIDIAN NANO -LETHER BLACK BAG-】
これまで使っていたバックパックがついに限界を迎えたので、新しいバッグを探し始めました。
長年使っていたこともあり、かなりの愛着があったので手放すのは気が引けましたが経年の劣化には敵いませんでした。今までありがとう。
以前使っていたバックパックが大満足だったため、妥協せずできる限り満足して使えるものを選ぼうと考えていました。毎日使うものですし、テンションが上がるものを使いたいですよね。
そんな中出会ったのがこちらのバッグ。
一見本格的なビジネスハンドバッグですが、独自の変形機構により一瞬でバックパックやショルダーバッグに姿を変えます。
その変形する様はあまりにもスタイリッシュ。
見た目もシンプルなため、スーツはもちろんどんな服装にもマッチします。
レザータイプであればビジネスリュックとして大切な商談でも使えそうですね。
今回は新感覚3wayビジネスバッグ『HILLSIDE MERIDIAN NANO -LETHER BLACK BAG-』 を紹介していきたいと思います。
基本情報
2018年11月にMakuakeのクラウドファンディングで出資が開始されたこの商品ですが、このシンプルな見た目とスタイリッシュな機能でたちまち目標金額を達成しています。
ブラック一色のハンドバッグ。本格的なビジネスバッグの装いです。
左隅にはHILLSIDEのロゴが控えめに配われています。
可愛らしいロゴなので個人的には気に入っていますが、表面の装飾ということで賛否両論あるかもしれません。
素材にはフルグレインレザーと呼ばれる表面処理を行わずに鞣された革が使われています。表面には上品な光沢があり、自然なシワがあるので渋みを感じる仕上がりです。
大きな傷があると使用することができない素材のため、皮革輸入全体の3%しかない非常に希少な素材だそうです。
HILLSIDE HP
ステッチは本体と同様のブラックで、一見目立ちはしませんがとても丁寧に仕上げられている印象。短期間ですが使用し、ブラッシングなどもしましたが解れなどはなさそうです。
黒塗りのファスナーも本体とマッチしていてとても綺麗です。
バッグの両サイドには2つずつリングが付いており、これによって斬新な変形機構を実現しています。大きいリングですが見た目への影響は少なく、むしろレザーによってフォーマルになりすぎた印象を抑えている様に感じます。
金具部品が多いですが、スーツで背負っても跡やキズがついたことはありません。お気に入りのスーツでも問題なく使えると思います(使い始めは革の色移りがあるかもしれませんのでお気をつけください)。
サイズは42×28×10cmで、重量は少し重めの1.5kg。
マチが短く、背負うと背中にピッタリとフィットします。
大きすぎないサイズ感なので女性でも背負えるのではないでしょうか。
全体が革素材の為、多少重くなってしまうのは仕方ないと思います。しかし、バックパック型で持ち運ぶことができるため、多少重くても気になりません。
ストラップは素材の記載がありませんでしたが、車のシートベルトに似た素材が使われています。変形機構の為の滑りや耐久性を追い求めた結果でしょうか。
斬新な機構を擁していたので背負心地にはあまり期待していませんでしたが、両肩のパッドのおかげで自然な背負心地が実現されています。背中の当たる面にはクッション性があり、背面パッドの様に機能しています。これは嬉しい誤算でした。背負心地もとても良いです。
肩パッドはストラップに固定式(画像右側)のものと、可動式のもの(画像左側)が付属しています。
固定式の方はクッション性が全く無いのが少し残念なところです。
ちなみに底に足などはついていませんが、ハンドバック型で自立します。
就活などでも使いやすそうなので、学生さんにもおすすめです。
変形機構
まずはHILLSIDEの公式動画を見て頂いた方が早いと思います。
①肩に掛けた状態で底面をピッタリと支えている固定式のストラップを掴み、②可動式ストラップが掛かっている肩側の腕でバッグ全体を引き上げるだけです。
通常のバックパックと比べると背負い方にクセがありますが、2〜3回実際にやってみれば誰でも慣れると思います。
解説は英語で僕もよく分かりませんが、かなりスムーズに切り替えられているのがよく分かります。
実際、傘やスマホを持ちながらでも問題なく行える程度の動作なので煩わしさなどは一切感じません。
電車を使うことが多い僕にはこの変形機構はとても便利でした。
これまでは座席に座るときや電車内が混雑しているときには両肩を外してバックパックを下ろさなければいけないのが大変面倒でした。
壁に寄りかかって立つときもバックパックごと寄りかかってしまうことがよくあり、バッグにもあまり良くないと感じることが多かったです。
しかし、このバッグは片肩を外せばショルダーバッグになるのでそのまま座席に座れますし、周りが混雑しているときでも邪魔にならずに下ろすことができます。
背負い直すときも両肩背負い直す必要がないのでスムーズに背負い直すことができます。電車移動が多いビジネスマンや学生におすすめです。
ストラップの通し方によって動作が反転するので、普段左肩から背負い始める人も問題なく使えます。通し方についても親切に説明動画が用意されているので、取り付けについても心配無用です。
選んだ理由
-
フォーマル・カジュアル兼用のビジネスリュック。
-
リュックを含めた3way。
-
マチが短いスクエア型。
-
PCバッグ搭載。
-
装飾の少ないシンプルなデザイン。
新しいバッグを探す上で意識していたのは以上の5点です。
順番に説明します。
1つ目。
今まではTPOに応じてバッグを変えることがありましたが、バッグ内の詰め替えは時間を擁しますし、移し忘れによる不備が生じることがありました。これを防ぐために、「これさえあれば大丈夫」なバッグを探していました。
2つ目。
1つ目と同じ理由で、ビジネスシーンではどうしてもバックパックスタイルが合わないことがありますが、そういう場面にも対応できるように3wayタイプのバッグを採用しました。
3つ目。
前回のバックパックの反省として、マチが長すぎると背負ったときに形が崩れてしまう難点があるので、マチの短さをさらに意識して選びました。
4つ目。
以前紹介した「13インチ MacBook Pro2020」を持ち運びしたかったので、クッション性のあるPCバッグは必須条件としました。
5つ目。
ビジネスリュックの中には表面にたくさん収納が付いているものもありますが、フロントポケットが多くなるとバッグ全体の重量バランスが後ろに傾いてしまいます。これは形崩れの原因になるので、外側に余計な収納や装飾のないものを選ぶことにしました。
3つの収納
それでは3つの収納について説明していこうと思います。
個人的には大満足・文句なしの収納力でした。
PCポケット
まずはPCポケット。最も背中側のポケットで、衝撃には1番強いポジションです。
サイズ的には13インチのMacBook Proがちょうど入るぐらいの大きさ。ケースに入れていると入りませんし(レザーなどのピッタリしたものなら入りそうです)、15インチは到底入りそうにありません。
必要最低限と言った感じでしょうか。無駄がなくて良いですね。
ポケットにはクッション性があり、中のPCを衝撃から守ってくれる作りになっています。
先述した通り、このクッションは背面パッド的な役割も果たしており、背負心地にも影響しているので、一石二鳥の良く考えられた構造だなと思いました。
メインポケット
主たる収納になるメインポケットです。
収納も十分で、ポケットがたくさんついています。
結構入れてますがまだ大きい本が2冊ぐらい入る余裕があります。
背面側に大きなポケット、フロント側にはファスナー付きのポケットが付いています。
ファスナー付きポケットのフタに当たる部分には5つの大小様々なポケットがついています。
外側に収納がついていない分内部のポケットを充実させたのかもしれません。
内部ポケットのおかげでスペースが無駄なく使えるので、見た目より大容量に感じます。
ハンドバッグ型に対応したファスナーが付けられているので口が広く、一目で中を見渡せるのも非常に良いです。
3wayバッグには内部のポケットの向きと、入り口となるファスナーの向きが一致していないものがあります。
しかし、このバッグは全てハンドバッグ型の向きに統一して付けられていて使いやすいです。細かいところですが使用感には大きく関わってくるので大事なところだと思っています。
ちなみに僕は普段バックパック型をメインで使っていますが、中身がぐちゃぐちゃになったりしたことはありません。
フロントポケット
ちょっとした収納として使えるフロントポケット。
浅めに作られているので、入れたものが取り出しやすいです。
財布やキーケース、定期入れを入れておくと、バッグの下ろしやすさと相まって非常に使いやすいです。
ただマチはほとんどないので、あまり大きいものを入れると膨らんで見た目を損なってしまうので注意が必要です。
手元にあった 大きめの目覚まし時計を詰め込んだらパツパツになってしまいました。
大きいものはメインの収納に入れ流ようにするのが良さそうです。
カラーバリエーション
このバッグにはブラック以外にも2色のカラーバリエーションがあります。
グレーの商品は生地も違うので革製品のハードルが高い人はこちらもチェックです。
ブラウン
レザー生地には他にブラウンが用意されています。
価格はブラックと同じ¥31,980(税込)。
こちらはブラックよりも一層お洒落な印象が強いと感じました。
ブラウンは使っていく内に色も変わり経年変化も楽しめると思いますし、フルグレインレザーの雰囲気にもマッチする長所を活かし切った商品だと思います。
僕はメインで使うスーツが黒色なので、今回はブラックを選びましたが、ネイビーやグレーのスーツにはブラウンのバッグが映えるのではないかと思います。
グレー
グレーの商品は生地がナイロンで、こちらは防水性も備わっているとのことです。
価格も¥20,980(税込)とリーズナブルで、革の手入れなどが面倒だと思う人にも使いやすい商品になっていると思います。
ナイロン生地ですが安っぽく見えず、質感にも拘っているのが伝わってきます。
ナイロン生地のブラックがあれば日本では需要が高そうですが、販売予定はないのでしょうか。
PVに出ていた大きなフロントポケットがついているタイプも収納を重視する人には需要がありそうですが、こちらも未販売の様です。
気になる点
ここまでは良い点に焦点を当ててレビューをしてきました。とはいえ斬新な仕組みのバッグなので、もちろん気になる点もあります。
気になったのは以下の点。
- ストラップの金具の位置とズレやすさ。
- ストラップの耐久性。
- 金具のキズ。
1つ目。
バックパック型からショルダーバック型に移行は、可動式肩パッドがストラップ上を滑ることで実現しています。
しかし、ストラップの長さ調節のための金具が可動式肩パッドに干渉してしまいスムーズに通らないことが多々あります。
非常に引っ掛かりやすいです。
ストラップをかなり短めに設定すればこの干渉は生じませんが、165cmの小柄な僕でも少し窮屈に感じる程短くしなければならないので、男性であれば間違いなく干渉してしまうと思います。
金具をもう少し小柄にしたり、金具を別の場所に移動したり(作り的に難しいのかも)、可動式肩パッドを干渉し辛い作りにして欲しいですね。
干渉するたびに肩パッドの位置を戻すのも手間ですし、金具に触るため長さが変わってしまうこともあります。
さらに可動式肩パッドに確実にダメージが蓄積しているので、色々と不安を生んでいる要因です。
個人的には1番気になる点です。
2つ目。
ストラップはシートベルトのような生地で作られているので耐久性自体は高いと思います。しかし、リュック型にするとどうしても底面でクシャッと折り目がついてしまうため、次第にシワやクセが増えているように感じます。
明らかに一部だけ消耗しているのが見て取れると思います。
千切れたりはしないと思いますが、変形する際にストラップの捻れが生じやすくなるのでこちらも今後が心配。
こういう細かいところでも長期使用を見据えると気になりますので不安が残ります。
先ほどの可動式肩パッドといい、独特な部品なため買い換えることはできないので、この辺りはもう少し気を遣って欲しかったです。アイロンとかかけたら変に付いてしまったクセも直せるでしょうか。生地が傷みそうで怖いですが。
3つ目。
バックパック型の際に上部になる方のリングは金具同士で連結しています。
この金具同士が擦れる度にどうしてもキズが付いてしまうみたいで、手入れするときなどに目に付きます。
普段使っていて目立つ場所ではないですし、これによってどこか破損するわけではないと思いますが、確実にキズがついているので気になってしまいます。
良く動く部位なのでこの程度のキズで済んでいるのは逆に凄い事なのかもしれません。心象は人に依ると思うので参考までに。
購入前には思いもしない事だったので共有しておこうと思います。
激しく擦れている様に見えますが、音はほとんど鳴らないのでそこは安心してもらって大丈夫だと思います。
まとめ
独特な機構を持っているだけあって、その周辺には気になる点もありました。
価格が¥31,980 (税込)と高価なので、なかなか手を出し辛いのも事実なのかもしれません(街中で他に使っている人を見たことがありません)。
社会人が使う高価なバッグでありながら、「使用感が分からない」というリスキーさを兼ね備えているのはミスマッチを感じる要素ではあります。
しかし、デザインは品があってかっこいいですし収納や機能性も申し分ありません。
何より他のものにはないオンリーワンの機能というのは非常に興味を惹きつけられる要素だと思います。「変形」というのはロマンがあって素敵です。最高です。
PVもスタイリッシュかつユーモラスで好感が持てます。
耐久性など気にかかるところはありますが、逆に言えばその他に気になる点は特にありません。
使っていて確実に好きになる商品だと思ったので購入した次第です。外に出るのがまた楽しくなってしまいますね。スーツに合わせるのもワクワクします。
また数日使ってみて、革の経年変化や耐久性の感想を書きたいと思います。
本格的な革製品を使うのは初めてなのでお手入れするのも楽しみです。お手入れが必須というのはどうしても愛着が湧いてしまうのでずるいですよね。
長く使えるように手入れの方も勉強していこうと思います。
質問等ありましたらコメント頂けると幸いです。それでは。
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